これは症状からむずむず脚症候群(Restless legs syndrome:RLS)であることがわかるか、RLSは鉄欠乏が原因で症状が出現することがあることを知っているかがキモとなる問題ですRLSの症状を疑う場合は、小球性貧血を認めないか、鉄欠乏がないかを確認する必要があります。
正解はaです。
解説
a
鉄欠乏によりRLSが出現し、鉄剤の補充で症状が改善することは臨床でも重要となるので知っておきましょう。
これは、チロシンからドパミンが生成される際に、鉄が補酵素として利用されることがバックグラウンドにあります。
フェリチンは国内のガイドラインで50ng/ml以下では補充対象とされています。国によって補充目標など異なるので、治療の際は調べてみてください。
RLSの診断は臨床診断となります。ざっくりいうと・・・
下肢を中心とした異常感覚が、安静時、夜を中心としたある程度決まった時間帯に出現・増悪し、動かすと不快な症状が軽減するといった症状を見かけた場合はRLSを疑う必要があります。
疑った場合、RLSに対しての薬物療法を導入前にアカシジアや二次性のRLS(鉄欠乏、腎不全など)の可能性も検討する必要があります。
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