精神科専門医 第9回3番 入院制度

精神科の形態毎の入院数の変化についての問題です。
知っておかなければ解けないのでこれを機に暗記しておきましょう。

今回は第9回3番です。
正解はb.dです。



a

措置入院に関して、届出数は「増加傾向」にあります。
つまり、新規入院は増加しているということですね。

しかし、その一方で、措置入院での在院患者数は「減少傾向」、もしくは横ばいとなっています。
これは、措置入院の平均在院日数も「減少傾向」であることからも理解が可能と思います。
つまり、措置入院する患者が増加していても、その分措置入院を退院する患者が多いということですね。

従って
年毎の措置入院数は増加しているので、この解答は誤りです。
個別事項 (その4:精神医療) - 厚生労働省 5枚目

個別事項 (その4:精神医療) - 厚生労働省 6枚目

b

aの図を参考にしてください。
医療保護入院の届出数は「増加傾向」にあります。

c

隔離・拘束は2014年まで増加し、2015年はほぼ横ばいです。
2015年までの話で言えば、ここ10年間では明らかに増加していますが、直近だけで見ると横ばいから減少です。
悪問です。
メンタルケア協議会

d

cの図を参考にしてください。cと同様に増加傾向にあり、2014-2015年は横ばいとなっています。2015年までの話で言えば、ここ10年間では明らかに増加していますが、直近だけで見ると横ばいから減少です。悪問です。
しかし、この問題では増加傾向にあったことから正答になるのでしょう。

e

措置入院の平均在院日数も「減少傾向」です。
したがって、措置解除となるまでの期間は短縮しています。
個別事項 (その4:精神医療) - 厚生労働省 8ページ目




参考

メンタルケア協議会


正直、この問題はかなりの難問でしょう。
実臨床をしていてもこの知識というのは全く必要になりません。
ただ、精神保健指定医の勉強で少し触れている程度でしょうか?

一般的な話として、平均入院日数が減少しているというのは知っておく必要があるでしょう。

医療保護入院の増加、隔離・拘束の増加に関しては、高齢者の認知症入院が増加していることが理由の一つに挙げられると考えられます。

認知症のBPSDに伴う入院で、薬物治療で症状が改善せずに病棟でスタッフや他患者に殴りかかる症例に関しては、現状の精神科医療で対応方法がかなり限られます。
このような症例で隔離や拘束となった場合は、よほどのことが無い限りは解除が困難になってしまいます。
そういった背景もあって医療保護入院の増加、隔離・拘束の増加傾向があったのではないかと考えます。


第9回 解答一覧

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